美味しい鰻を手に入れるためには、適切なポイントに巧妙に罠を仕掛けることが必要です。それができるのは、熟練の漁師たちだけです。罠を仕掛けるタイミングは、夕方17時以降が最適とされています。静かに川に足を浸し、水中でじっくりと目を凝らし、歩みながら罠を配置していきます。多い時で20ｋｍほど歩きます。そして、仕掛けた罠は早朝3～４時に引き揚げます。罠を仕掛けたからと言って、必ず獲れるわけではなく時には「ボウズ」になることも。

鮎の漁は、伝統的な漁法の一つである網漁が主です。鮎が通過する際に網にかかるよう、川の流れを読んで網を設置します。
鮎の生息域や習性をよく知る漁師が狙いを定めて網を仕掛けます。
四万十川限定の落ち鮎漁では友釣りを行うこともあります。

高知県は温暖な気候と年間１位の降水量によって恵まれ、県の84％が森林に覆われた豊かな緑の山々と多くの水質が良好でな水系が広がっています。これらの大小数多くの河川は四国山地から太平洋に流れる間にさまざまな天然の美しい表情を魅せながら、多くの川魚を育み続けており、その恩恵を高知県民は間近に受けることができています。その中でもさらに、「自然と対話ができる達人」でなければ足を踏み入れることができない、いわゆる秘境と呼ばれる区域で、私たち筒井造園は感謝と畏敬の念を抱きながら鮎漁・鰻漁を行っております。
この秘境と呼ばれる区域で獲れた鮎や鰻は、その自然の恩恵と私たちの心をこめた丹精込めた漁労の結晶です。私たちは、これらの美味しい川魚を、価値を理解し、味わい尽くすことのできる料理店の方々にお届けしたいと願っています。